諦めないで!親が熱意を持って接すれば子供は必ず応えてくれる!

 

これからお話するのは私の体験談です。

 

我が家は私が日本人(日本出身)夫は外国人(台湾出身)18歳、16歳、1歳の3人の子供たち(アメリカ生まれ)とロサンゼルスで生活しています。

 

母親である私は、いつでも、どこでも、どんなときでも子供たちに日本語で話しかけることを徹底しています。

 

子供たちが私に話しかける時も必ず日本語で話しかけるようにしむけています。アメリカ人の友達やその家族といる時も例外はありません。

 

結果、子供たちは普段の生活はもちろん、日本に帰省した際、家族や親戚、友達とまったく問題なく日本語で会話することができます。

 

一方、父親は徹底してマンダリンで子供たちと話すことができませんでした。なぜか?

 

日本語での母子の会話から「日本語はわかるけどマンダリンは分からないだろう」と思い込んだのです。自分勝手な解釈です。

 

その結果、時々マンダリン、時々英語、時々怪しい日本語というどっちつかずの会話をしてしまい、子供たちは少しマンダリンがわかる。という状態になりました。夫の姉(子供たちにとってオバ)が近所に住んでいるので彼女も子供たちとよく接します。残念なことに彼女も夫と同じ行動をとりました。

 

子供たちは父親とオバは英語でもOKと思うわけです。そうなると英語がメインの子供たちは当然英語で2人と接します。ある時から、夫はこの状況をおかしいと考えるようになりました。母親とは日本語のみでの会話が成り立っているのに、なぜ、自分とはマンダリンのみでの会話が成り立たないのか?

 

彼は考えた結果、母親が日本語を徹底しているように、まずは自分が徹底してマンダリンで子供たちに話かけるようにしました。そして、自分の姉にもそうするように頼みました。子供たちが分からない時は「ゆっくりマンダリンで説明しました」←(これ大事です。ここで英語を使うと子供たちは英語になります。

 

次に、主人のマンダリンに子供たちが英語で答えるという現象がはじまりました。それでも主人はできる限りマンダリンで話しかけ、子供たちがマンダリンで返すようにがんばりました。どうしても子供たちにマンダリンを習得して欲しいという一身で。

 

その結果、彼の熱意が伝わり、子供たちはマンダリンも話せるようになりました。なんと!自らハイスクールでマンダリンクラスを選択するまでになったのです。

 

うちの子供たちが日本語とマンダリンの両方を習得した背景には、もちろん子供たち自身の努力無しでは語れません。更に、両方の言語や文化に対する興味が大きく影響しています。

 

例えば、ほぼ毎年夏休みに日本と台湾に帰省しています。

 

日本では体験入学をしたり、そこでの友達と学校以外で遊んだりと毎年楽しい思い出を作っています。

 

一方、小さい頃はあまり台湾へは行きたがりませんでしたが、ここ3,4年は従兄姉たちと遊ぶことを覚え台湾が大好きになりました。従兄姉たちは英語は話せないため、自分たちがマンダリンを上達させてコミュニケーションをとる必要があるので進んでマンダリンを使うようになりました。更に、FacebookやLINE等でも従兄姉たちと交流しているので話すだけでなく、読み書きも自ら学んでいます。

 

このように、「子供は育てたように育ちます。」みなさんの接し方しだいでどうにでもなるのです。まずは、子供にどの程度の日本語を習得して欲しいのか?めざすところを決め、そこに行き着くまで諦めないことです。途中でできていないことに気づいたら、すぐにそこで修正すればいいのです。諦める必要は全くありません。最終的には本人のやる気が全てですがそれまでは親のサポートが必須です。子供たちの大切な芽を摘まないように環境を整えてあげるのが私たち大人の役目ではないでしょうか。