なぜ「読み聞かせ」が大切なのかご存知でしょうか?
アメリカでは0歳からの”Read Aloud"「読み聞かせ」が提唱されています。
子供たちが学校・社会生活を楽しく送るために必要とされるスキルをこの「読み聞かせ」で身につけることができるという考え方です。
「読み聞かせ」とは一体なんでしょうか?
読み聞かせとは、親または大人が絵本をはじめ、本を声に出して読み、子供にお話を聞かせながら双方コミュニケーションをとることです。このコミュニケーションが子供の成長段階でとても重要な役割を果たします。
それでは、読み聞かせにはどんな効果があるのでしょうか?
読み聞かせには5つの効果があると最近の脳科学の研究でわかっています。
① 言語能力を高める
・読み聞かせをすることによって脳の言語機能が発達することがわかっています。
・いろいろな言葉や表現を聞くことによりボキャブラリーが自然と増えます。
② 想像力と創造力を豊かにする
・お話を聞きながら、それについて想像をめぐらせたり、子ども自身がお話の続きや
途中から別のお話を創造するなどイマジネーションの世界を広げます。
③ 考える力がつく
・お話を理解しようとするので自然に自分で考えるようになり、考える力が身につき
ます。
④ 表現力が高まる
・お話を聞く中で様々な言葉や表現を知り、自分が何かを発信する時にそれら
を表現する力がつきます。
⑤ コミュニケーション能力を育てる
・親が文章を音読し、子供がそれを聞く(絵本の場合は絵を見ながら)という独特の
コミュニケーションスタイルが読み聞かせにはあります。親と子が1冊の本や絵本を
共有することにより、親密な人間関係とお互いに影響を与え合う相互作用をもったコ
ミュニケーション能力を育てます。
読み聞かせをすることによって子供の読書への導入になるだけでなく、想像力や情緒豊かな心が育ち、親子のスキンシップも増します。毎日の生活の中に「日本語での読み聞かせ」の時間を作り、お子さんの日本語への興味を引き出しましょう。