誰でも毎日10分日本語を声に出して読むと…スラスラ読めるようになる!


「音読(おんどく)」という言葉をご存知でしょうか。「声に出して読む」つまり、「書いてある文を音にして読む」ということです。反対言葉は「黙読(もくどく)」です。


 私のクラスでは毎回授業の中で音読の時間として15分取っています。

以下、音読時間の流れ


① その日に音読する文章を教師が読みます。児童は教師の音読を聴きながら、その文を目で追っていきます。この時、指や鉛筆を使って文を追うよう指導しています。新しい漢字の読み方や言葉の説明はこの時にします。


② 児童は教師が読んだ文を声に出してリピートします。教師の声を聴いて、文を見ながら声に出すのが一番ですが、教師の声を聴いてリピートするだけでも良しとします。とにかく、耳で聴いた文を声に出すことが重要です。


③ 児童1人1文ずつ読ませる。1行ずつ読ませる。詩や俳句の場合は全部読ませたりします。時には、立って読むこともあります。授業ではここまで。

 

後は家庭学習で音読してもらうように宿題にします


この家庭学習での音読がスラスラ読めるようになるキーです


毎日10分の音読練習で、日本語の発音とリズムに自然に慣れ親しみ、スラスラ読めるようになります。音読練習をして来る児童とそうでない児童とでは、次の授業での音読に大きな差が生まれます。その差が2週、3週と週を重ねるごとに開いていくことは想像できると思います。


なんと!その差は、日本語を読めるかどうかに留まらず、日本語もしくは日本の好き嫌いにまで発展します。更に、スラスラ読めるようになると「日本語を読める。」「自分はできる!」という自信にもなります。


高学年になると、自分で音読できますが、低学年と中学年の児童はおうちの方の手助けが必要です。お子さんの音読を聞いてあげる。教師の代わりにおうちの方が読んだあとにお子さんにリピートさせる。一緒に読む。などの方法があります。


さあ、今日からお子さんと一緒に毎日10分声に出して日本語を読みましょう!